2012年5月12日土曜日

植え替え - Fighting Temeraire

    現在手元にあるバラのうち、ファイティングテメレールが一番大きく成長する株な上に、根がそれほど張ってはいないのですがバラが届いた時点で鉢が割れていたので、先日拾ってきた大きめの植木鉢に植え替える事に。宅配便の箱に入っていた時間は長くても24時間くらいなのですが、横張り性なのでちょっと窮屈だったと訴えている様にもみえます。株自体はとても元気です。
   梱包の際に折れてしまったと思っていたシュートは、どうやら出荷前に隣り合っていた株の折れたシュートの様で、この株から落ちたものではない様です。

    昨年の枝は太めのものが3本、細いものが2本でした。太い枝からはそれぞれ2芽ずつシュートが出ていて向きもそれほど悪くありません。細いものの1本が生育状況も悪い上に枝の位置も太陽が当たりにくそうなので、落とすことにしました。

いつも枝を落とす時は心が痛みます。ですが
切り口を見てみると既に半分黒ずんでいるので、
落として正解でした。

   イギリスで育っているバラを見るたびにいつも思うのですが、日本では枝を剪定する時にわき芽の出る部分の上で剪定しますが、こちらではわき芽とわき芽の間辺りで剪定するようです。どちらでも生育には大した影響はないと思うのですが、強風の日などトゲや切り口が新葉を傷つけたりもする上に、私の性格上、わき芽の上で切らずにはいられません。植え替え前に切ると土からの病気感染にも繋がりますので、植え替え後に切り落とそうと思います。

   こちらはシュートが交差しかかっていますが、誘引するにはまだ枝がとても柔らかいので、今しばらく成長してから調整しようと思います。場合によってはどちらかを落とさなくてはなりません。

   まずは届いたプラスチックの鉢から株を抜こうとするのですが、鉢が割れているにもかかわらず、抜けません。割れている所から更に鉢を裂き、やっとの思いで抜いてみると、写真のように、根となる台木がこんなに深く植えられていました。株元からも心細く2本、根が出ていて細い元気な根を出していますが、これをどうするか悩みます。

    あまり浅く植えても安定が悪くなるので、この位にしてみました。水遣りや雨で土が下がっていく事を計算に入れて、この位が限界かと思います。株元から出ていた2本の根は作業中切れることなく残ったので、リスが荒らしに来たりもするのでいつまで残るか分かりませんが、盛り土をしてみました。下からの根が成長するまでがんばってもらえればと思います。

   植え替え完了。こうやって見ると枝ぶりも良く、シュートの位置も育てやすい位置にあり嬉しいです。今までの環境が窮屈だったであろうと思うと、新しい鉢でのびのびしている様にも見えます。(親バカです)2011年作の新作である為なのか、株がとても元気です。これからが楽しみです。

   ちなみに蕾は現在この状態です。農薬で少し焼けてしまっている様にもみえますが、観察したいと思います。宅配便でバラを入手するタイミングとしては、開花株だと開花した花が痛んでしまうし、蕾が小さいと環境の変化で蕾を落としかねない事を考えると、蕾の大きさがこの位の時期の方が良いのかもしれません。東京では4月中旬くらいというところでしょう。イギリスでのバラの開花は6月なので、現在の5月中旬がちょうど良いのでしょう。
    花の写真をここでご紹介しようかとも思いましたが、私のバラが咲くまで待とうと思います。それまではイギリスの画家、JMW ターナーR.A.作のファイティングテメレールの夕日の色から想像してみて下さい。

    気になっていた剪定位置も植え替え後に修正しました。だんだん私のバラらしくなって来ました。順調に育って早く皆さんに開花をお知らせ出来る様、見守りたいと思います。
 


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