2012年6月16日土曜日

アブラムシが足りない

   昨年4月にロンドンに引っ越して家具などの船便が届くまでの一ヵ月半程は、家具付きの部屋に住んでいたのですが、その時にスーパーで料理の為にどうせ同じ値段ならと土つきのタイムを買いました。温室育ちなので果たして育つものかと時々水遣りが遅れてしなびたりしながらも生き延びていたのですが、どうやら私の性格に合わないダラリと伸びていくクリーピングタイプのタイムらしく、扱いに困っていた上に葉は黄色くなるしどうも生育状況が悪いので、ここに引っ越した当時からここにあった、土の入ったとても大きな植木鉢に植木鉢から出して置いておいたのです。しばらくすると元気良く成長をはじめ、冬を越し、この春になって花を咲かせていたので、花が終わったら切り戻そうと花の終わりを待っていました。

    2週間ほど前、その可憐な花を眺めていたら、最近遠視が進んだ目では良く見えていなかったアブラムシがあちこちに。それも大量に。雨も続いたので暫くそのままにし、雨の止み間に再度見てみると、アブラムシの3倍くらいの大きさしかない黒字にオレンジの斑点をつけたテントウムシの幼虫がたくさんいるのです。肉食のテントウムシはアブラムシを主食とするものがほとんどなので(中にはカイガラムシも捕食するものもあり)、私としては大歓迎。

    気がつけば大量に発生していたアブラムシは探さなければ見つからないほどに減少しました。これは私にとって好都合でしたが、日が経つにつれアブラムシがどんどん減少し、それなりの大きさに育った幼虫は行動範囲を広げ、その大きな植木鉢を離れ、隣にある白い台をも超えて、その向こうにあるチャイブの鉢まで到達していました。そのチャイブにもそれなりにアブラムシがついているので、そちらでもアブラムシを退治してくれています。
手前左下がタイム。ボサボサです。

    ところがここへ来て、テントウムシの幼虫はほとんどのアブラムシを食べてしまい、かといってテントウムシの幼虫を移送するほどバラにはアブラムシがついていないので、普段なら捕殺するバラについているアブラムシを捕獲してチャイブの鉢に移動しました。ですが幼虫の数からしてどう見てもアブラムシが足りません。困ったものです。

    まだサナギにすらなっていないので、正体は分かりませんが、付近にこのテントウムシが日向ぼっこしていました。東京では見かけないテントウムシです。

      綿棒の先に止まっているのはテントウムシの幼虫です。バラにつくアブラムシを捕食してくれるので見つけたらぜひ大事にして下さい。

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