2009年8月14日金曜日

バラの進化の足跡

人間にも昔しっぽがあった事を証明するかのように尾てい骨がある様に、昨晩読んでいた記述の中にバラにも進化の跡を見る事が出来る事を知りました。普段あまり注目される事のないがくにそれはありました。
植物の世界で葉が茎にどの様につくかを葉序(ようじょ)と言うのですが、バラの葉序は2/5葉序といわれ、茎に360°の2/5、つまり144°の角度でらせん状に葉が発生するそうです。さらにはバラの葉は1種類を除いて複葉といって複数の小葉が1枚の葉を構成しています。つまり枝からついている小葉の集まりが葉1枚となります。
がくはその葉が変化したもので、その変化の過程がここに見られます。写真の右下のがくが一番最初にがく片として分化したもので、葉の特徴である複葉がここに現れています。がく片の両側にある小さな小裂片が小葉が変化したものです。次に発生したがく片は144°先の真上を向いているもので小裂片も少なく小さくなり、次の左下にあるがく片は向って左側にしか小裂片がついておらず、右上と左上のがく片には小裂片がついていません。更には花弁はがくが変化したものなので、基本的には144°ずつ花弁が形成されていくそうなんです。
真夜中にバラをひっくり返して一人で感動し声を上げそうになりました。本当にこの様にそれぞれのがく片の形が違っていてバラも進化する生き物なんだと再認識です。

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